オタクの妄言記録

アイドルが好きなおたくが思ったことを勝手気ままに記します

オタク、実力実力っていうけど本当に実力求めてる??

 みなさん、Girls Planet 999はご存じでしょうか。

先日韓国Mnetで始まったプデュシリーズに代わる新たなオーディション番組で、通称ガルプラ。日韓中からそれぞれ33人の少女たちがグローバルアイドルを目指して切磋琢磨していく番組です。放送に先駆けてYouTubeでは、テーマソングが公開されましたが、J-GROUPが公開されるやいなや、ツイッターにはセンターの子の容姿に関する誹謗中傷が溢れました。確かに、センターの江崎ひかるさんは目力が強く、溌溂とした可愛さというより、雰囲気のあるカッコよさという印象を持ちますが、素人目に見ても不安を覚えるようなダンスではありませんでした。彼女こそ、かねてより日本のオタクが望んできた「容姿より実力」タイプの人間ではないのでしょうか。しかしながら日本のオタクの評価は、彼女の容姿に対する微妙な反応ばかりでした。「容姿より実力で評価される人が増えてほしい」という主張が多かったにもかかわらず、そういった人間が現れたら現れたで、容姿に対してマイナスな反応を示すというのは、結局のところアイドルに求めているのは容姿の良さであり、実力はあればなおよし。ぐらいのものだったのでしょう。

 

 実力より容姿というまなざしが顕著に表れたのは、PRODUCE 101 JAPAN SEASON2の佐野雄大でしょう。彼のダンスはおぼつかないものでそれに対する批判はかなりなものでしたが、最終的にデビューメンバーに選ばれています。PDJ2では実力があると評価された練習生でもファイナルに進むことなく脱落していきました。(というか実力を重視しているのであればFクラスの人間が勝ち残っていくことなど不可能なのでは??)アイドルは成長を見守るもの、という定説にはあまり賛成を示したくないのですが、ファン活動に応援が含まれるのは事実であり、特にオーディション番組であるとかえって実力がない方が応援されやすいものです。

 

 そもそも、「実力」とは何でしょうか。ことアイドルにおいては、ダンスや歌のことを指していますが、では実力を求める意味って何でしょう。人気のあるアイドルになるため?何かしらの形で評価されるため?

 実力と人気はイコールでないことは前述したとおりですし、アイドルが実力の評価を受け取れる場というのはそうあるものではありません。人気のあるアイドルに「でも歌下手だよね」だとか「でもダンス上手じゃないよね」などといっても、その人気をやっかんだアンチ行為としか思われないでしょう。アイドルにとって実力とは評価の一部であり、すべてをしめるわけではないのです。

 

 これは私の持論ですが、オタクが実力が重要であると主張するときはたいてい、自分の推し以外を見ている場合がほとんどで、基本的にオタクは、その行為が道徳や倫理に背かない限り、推しの行動すべてがかわいいものです。うまく踊れないのもかわいい、歌が苦手なのもかわいい、頑張ってうまくなろうね。オタクとはそういう生き物です。結局、実力がないと批判したところでアイドルとして魅力的であれば多くの人間が応援しますし、実力があったとしてもアイドルとしての魅力に欠けるのであれば人気になることは稀でしょう。つまり、オタクがアイドルに「実力」を求め批判するときには、そこに何らかのマイナスな気持ちや拒絶反応があるのであって、推しに対してはそこまで求めていないことが多いのです。